マーケティングにおける4Cとは?4Pとの違いや事例も解説

2024年7月9日
「マーケティングにおける4Cって何?」

「4Pや5Cとの違いがよく分からない」

このように考えている担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。4Cと似ている用語も多いので、混乱することも多いかと思われます。

今回の記事では、マーケティングにおける4Cの基本的な考え方を解説します。4Pや5Cなどの他のマーケティング用語との違い、4C分析の進め方、企業事例も解説しているので、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

マーケティングにおける4Cとは?

マーケティングにおける4Cとは、顧客視点に立ったマーケティング戦略を立案するためのフレームワークです。

  • CustomerValue(顧客価値)
  • Cost(費用)
  • Convenience(利便性)
  • Communication(コミュニケーション)

実際には、上記4つの要素で構成されています。

4Cは顧客視点に立って、分析を行うことが特徴です。

4Cを活用することで、顧客のニーズや価値観に合致した商品やサービスを提供する際のヒントを得られます。

新規商品やサービスを考案する際やマーケティング施策を実施する際に、必須で行うべき分析と言えるでしょう。

1.Customer Value(顧客価値)

顧客価値とは、顧客が商品やサービスに対して感じる価値のことです。企業は顧客が求める価値を的確に把握し、それに応えるような商品やサービスを提供する必要があります。

顧客価値を高めるには、商品やサービスの品質向上、独自性の追求、ブランディングなどが重要です。

顧客価値を把握して高めることで、顧客満足度の向上や競合他社との差別化を図れます。

2.Cost(費用)

費用とは、顧客が商品やサービスを購入する際に支払う金額です。顧客は、商品やサービスの価値と費用のバランスを見ながら購買を決定します。

新商品やサービスが売れるように、企業は顧客が適正だと感じる価格設定を行う必要があります。価格設定の際は、競合他社の価格や顧客の価格感度なども考慮して決めましょう。

3.Convenience(利便性)

利便性とは、顧客が商品やサービスを購入・利用する際の便利さを指します。企業は、顧客が商品やサービスを手軽に購入・利用できるように調整する必要があります。

具体的には店舗の立地や営業時間、オンラインでの購入方法、配送サービスなどが挙げられるでしょう。利便性を高めて、顧客の購買意欲を刺激できるように努める必要があります。

4.Communication(コミュニケーション)

コミュニケーションとは、企業と顧客との間のコミュニケーションのことを指します。企業は顧客とのコミュニケーションを通じて、顧客のニーズや要望を把握する必要があります。

また、商品やサービスの情報を適切に伝達し、顧客との信頼関係を構築することが重要です。具体的には広告やプロモーション、顧客サポート、SNSでのコミュニケーションなどが挙げられます。

4Cと他のマーケティング分析用語の違い

4Cと他のマーケティング用語の違いについて解説します。

いずれも分析で使う手法となっているので、併せてチェックしてみてください。

1.4Cと3Cの違い

3Cは、マーケティング戦略を立案する際の基礎的な分析方法です。4Cが顧客視点に特化しているのに対し、3Cは自社、顧客、競合の3つの視点から分析を行う点が異なります。

3CとはCompany(自社)、Customer(顧客)、Competitor(競合)の3つの要素を分析するフレームワークです。自社と自社を取り巻く環境を分析する際に、活用すると良いでしょう。

2.4Cと4Pの違い

4PとはProduct(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)の4つの要素を分析するフレームワークです。4Cは顧客視点である点に対し、4Pは企業視点なのが大きな違いです。

4Pはマーケティングミックスとも呼ばれ、マーケティング戦略の基本的な構成要素として用いられます。製品やサービスを開発する際に、大いに役立つ分析手法と言えるでしょう。

3.4Cと5Cの違い

5CとはCompany(自社)、Collaborators(協力者)、Customers(顧客)、Competitors(競合)、Context(環境)の5つの要素を分析するフレームワークです。5Cは、4Cよりも広い視点で分析を行えます。

特にCollaborators(協力者)やContext(環境)の視点が加わることで、より精密な分析が可能です。より本格的に分析したい際は、5Cを活用しましょう。

マーケティングにおける4C分析を実施するメリット

ここからは、マーケティングにおける4C分析を実施するメリットについて解説します。

どのようなメリットがあるのか、1つずつチェックしていきましょう。

1.顧客が望む商品やサービスを提供できる

4C分析では、顧客視点で製品やサービスに着目します。4C分析を通じて顧客価値を深く理解することで、顧客が真に望む商品やサービスを提供できるのがメリットです。

4P分析のみで、企業視点でばかりものごとを見てしまうと顧客のニーズは見えてきません。製品やサービス開発の失敗につながってしまうので、4C分析で顧客が求めているものを察知しましょう。

2.競合他社と差を付けられる

4C分析では、競合他社との差別化についても考えます。4C分析を通じて自社の強みや弱みを把握し、競合他社との差別化ポイントを明確にするのが目的です。

競合他社と似通っている部分が多いと、差をつけられず価格競争に巻き込まれやすくなります。競合他社よりも優位に立つためにも、4C分析は必須と言えるでしょう。

3.付加価値を考える際に役立つ

4C分析では、顧客が感じる価値を多角的に分析します。単に機能面だけでなく、デザインや使い勝手、ブランドイメージなども含めて総合的に評価するのがポイントです。

多角的な分析を行うと、商品やサービスに付加価値を与える方法を考案できます。付加価値を高めることで、顧客満足度の向上によるリピート率のアップが可能です。

マーケティングにおける4C分析のやり方

マーケティングにおける4C分析のやり方は以下の通りです。

再現性の高い手順なので、ぜひ参考にしてみてください。

1.環境を調べる

4C分析を行う際は、まず市場環境を調べることから始めます。市場の規模や成長性、トレンドなどを把握し、どのような外的要因があるのか理解しましょう。

また、競合他社の動向、顧客ニーズの変化なども注視する必要があります。環境分析を通じて、自社が取り組むべき課題や機会を明らかにしましょう。

2.顧客情報を掘り下げる

顧客の属性や行動、ニーズなどを詳細に分析することで顧客価値を深く理解できます。顧客情報の収集にはアンケートやインタビュー、データ分析などの手法が有効です。

収集した情報をもとにペルソナを作成すると、より顧客の解像度を高められます。顧客情報を掘り下げて、商品やサービスの改善点や新たな付加価値を考えましょう。

3.差別化について考える

顧客価値を高めるためには、競合他社にはない独自の価値を提供する必要があります。自社の強みを活かしつつ、顧客ニーズに合致した差別化ポイントを見出すのが大切です。

差別化の方向性としては品質、価格、デザイン、ブランドイメージなど様々な切り口があります。環境や顧客ニーズを掘り下げた上で差別化ポイントを明確にし、市場における優位性を確立しましょう。

マーケティングにおける4C分析の企業事例3選

マーケティングにおける4C分析の企業事例を3つ厳選しました。

どのように実施しているのか詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

1.サッポロビール・ホワイトベルグ

サッポロビールの第3のビール「ホワイトベルグ」は、ベルギー産ビール風味の華やかな香りと爽やかな味わいが特徴です。

4C分析をして、ホワイトベルグの強みや独自性について見ていきましょう。

  • Customer Value(顧客価値): 本格的なベルギービールの味わいを手軽に楽しめる
  • Cost(費用): 同じ価格帯の発泡酒と比べて少し高めだが、ベルギービール好きにとってはお得感がある
  • Convenience(利便性): インターネット通販を中心に販売し、顧客の利便性を高めた
  • Communication(コミュニケーション): 「さあ、コクの頂点へ」というコピーでコク系新ジャンルとしてのポジショニングを明確にした

顧客価値の深堀りや、価格設定の上手さはもちろん「さあ、コクの頂点へ」というコピーを掲げ、ポジショニングを明確にしたのが最大のポイントです。

2.再春館製薬所・ドモホルンリンクル

再春館製薬所の「ドモホルンリンクル」は1974年の発売以来、年齢肌のための基礎化粧品として支持されています。

4C分析をした際の強みは、以下の通りです。

  • Customer Value(顧客価値): お肌本来の力を引き出すことに注力し、流行に左右されない商品開発を行っている
  • Cost(費用): 価格は高めだが顧客の約9割がリピート購入するなど、価値に見合った設定となっている
  • Convenience(利便性): インターネット販売が中心だが、製造現場の見学会なども実施し、ブランドへの理解を深める工夫をしている
  • Communication(コミュニケーション): インフルエンサーマーケティングを活用し、ブランドの真の価値を伝えるコミュニケーションに注力している

製造現場の見学会なども実施しているのがポイントで、ブランドに対する理解度を高めてもらいたいという意思が表れています

実際に1974年の発売以来から不動の人気を築いているため、戦略として成功していると言えます。

3.サントリー・伊右衛門 特茶

サントリーの「伊右衛門 特茶」は、体脂肪を減らす効果のある特定保健用食品(トクホ)の緑茶飲料です。

4C分析を行うと、以下のようなポイントが見えてきます。

  • Customer Value(顧客価値): 健康的な生活習慣をサポートしている
  • Cost(費用): 一般的な緑茶飲料と同等の価格で、トクホの価値を手頃に提供している
  • Convenience(利便性): 小売店が中心の販売チャネルだが、健康セミナーの開催なども行い、顧客との接点を広げている
  • Communication(コミュニケーション): パッケージには体脂肪を減らす効果を大きく訴求するなど、健康志向の高まりを訴えたコミュニケーションを展開している

単純に健康的な面をアピールするだけではなく、健康セミナーなど独自の取り組みを行っているのがポイントです。

企業向けに健康セミナーを行い、オフィスビル内に設置してもらう機会を増やすなど巧みな戦略を取っています。

まとめ

4C分析を行うことで、より効果的なマーケティング戦略を実現できます。顧客のニーズを掴んだり、競合他社との差を出したりとさまざまなことに活用が可能です。

今回の記事では企業事例も紹介しているので、参考にしながら進めてみてください。

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